いかまっとの今日からここは宝島

息をするようにアニメを見る人間のサブカル系ブログ。アニメ・映画のレビューを中心に書いていきます。

今こそ見るべき!『天気の子』感想(少しネタバレ)

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PAKUTASOより。前の記事まで映画のポスター貼ってたけど、著作権的にNGそうなのであわてて画像拾ってきた。

こんにちは。初新海誠作品は『秒速5センチメートル』のいかまっとです。

君の名は。』で大号泣、劇場に3度足を運んだ私が漸く『天気の子』を見に行ってきました。

今回は『君の名は。』と比較しつつ少しだけネタバレなレビューを綴りたいと思います!

あくまで超個人的な感想になりますので、ご了承ください。

劇場で見るか迷っている人の判断材料になれば幸いです。

 

君の名は。』が好きな人は『天気の子』を好きになれるか?

『天気の子』感想(少しだけネタバレ)

 

『天気の子』のあらすじ

一言で言い表すなら、

愛のためにわがままに僕は君だけを傷つけないって感じです。(半分ガチ)

晴れ女と貧乏主人公のボーイミーツガール。

二人は様々なしがらみに立ち向かいながら自分の人生に意味を見出したり、

大切なものが何かを知ったり、逆に大切なもの以外を切り捨てたり、

ラブホに泊まったりします。本当です。

起承転結と話のテンポが良かったし面白かったので、2時間あっという間でした。

そしてやっぱりハンカチをびしょびしょに濡らして劇場を出る羽目になりました。

 

君の名は。』との類似点と相違点

 類似点や共通点から逆にどういった点は異なるのか解説していきます!

①両方ともRADWIMPSの曲を堪能できる。

 『君の名は。』と同様、『天気の子』もRADの劇中歌が物語を盛り上げます。

 「グランドエスケープ」、「愛にできることはまだあるかい」は本当に名曲です。

 作品の内容と歌詞を照らし合わせてご堪能ください。

②両方とも男の子が女の子を救おうとする話。

 大きな枠組みでとらえれば、両方とも男の子が女の子を救おうとする話です。

 滝くんは三葉を彗星から救おうとする。穂高は陽菜を宿命から救おうとする。

 どちらのヒーローも行動力があり、ヒロインへの愛も深いです。

 ただし、『天気の子』では女の子を救うにあたってある決断を強いられます。

 自分の決断で、何かを引き換えに別のものを得る。

 これは『君の名は。』にはなかった重りです。

 

『天気の子』個人的注目ポイント3つ

『天気の子』には各所にニヤリとできる仕掛けがあります。

今回はそんなニヤリポイントを3つだけご紹介!

1.『君の名は。』を見た人なら嬉しいシーンが…!

君の名は。』に登場したあの人たちがちょろっと登場します。

しかも通りすぎる、とかじゃなくて主人公たちと言葉を交わします。

君の名は。』ファンとしてはたまらないシーンでした。

2.声優さんに詳しい人は気づくかも!大人気声優がまさかの役で登場!

これもびっくりしました。ちょい役にこの人?!っていうキャスティング。

さすがの予算です。しかもご本人様の名前で登場します。(笑)

名前を書くシーンにもご注目あれ。(劇場で声出して笑いそうになった)

他にも刑事さん役が良くモノマネされてるあのお方だったり、

公開前から話題になっていた本田翼さんの演技だったり、

「声」もこの映画の大きな魅力だと思いました。

3.日曜に子供を笑顔にし続けて来た正義の味方や世間的大ヒットソングが登場

これもびっくりしました。

誰でも知ってるあのヒーローや大ヒットソングが作中に登場します。

しかも登場人物が歌って踊ってます。劇場で笑いが起こってました。

「天気を操る」なんて現実ではありえない話なのですが、

こういった仕掛けも相まって作品世界を身近なものだと感じました。

空想の、遠い世界の話だと思えない。不思議な感覚です。

 

いや~、アニメ好きもそうでない一般層も喜ばせてしまうなんて。

しかもごく自然な感じで話に絡ませてくる。なんてすごい映画なんだ…!

正直ニヤリポイント確認だけでももう一回見に行きたいです。

 

君の名は。』が好きな人は『天気の子』を好きになれるか?

終盤のグランドエスケープがかかるシーン。

劇中でも完成度が高く、胸の熱くなる一番好きな場面です。

この部分、シチュエーションや登場人物になんか既視感を覚えました。

エウレカセブンや…!」

どこがどうエウレカセブンなのかはぜひ劇場でご確認ください。

ダイマ。当方には一銭も入ってこない。)

 

それはさておき、私は上記のシーン含め話の展開は好みが分かれるんじゃないかと思いました。

今作は『君の名は。』みたいに、老若男女どんな人でも全面的に楽しめるエンタメ作品ではなかったです。女の子を助けるのに大きな代償がある。

浮世離れした主人公が、現実の私たちにメッセージを突き付ける。

それは現実を生きる私たちに、どう映るのか。

人によっては主人公を「え?なんだこいつ」としか思えないかも。

でも作品世界ではそんな主人公が全面肯定されます。

そんな描かれ方。多分わざとです。

スカッと感もあり、もやもや感もあり。心に爪痕を残していく。

だからこそもう一回見たい。

 このなんじゃこりゃ感と登場人物の生き方を踏まえると、個人的には『天気の子』のほうが好きです。

 

タイトル回収になりますが、『君の名は。』が好きだった人がみんな『天気の子』も好きになれるかというとそこは微妙…な気がしてます。

前述のとおり主人公たちの行動がどう映るかによって変わると思います。

RADが好きだったら大丈夫です。

 

まとめ

結論。迷っているならいくべきです。

ストーリーは好みが分かれると思いますが、

君の名は。』を視聴済みの方には楽しめる仕掛けが散りばめられていますし、

天気によって表情を変える都会の風景は劇場で見ると格別です。

少なくとも2回は見たくなる映画でした。いろんな意味で。

 

 

視聴済みの方で映画への感想などあれば、

是非コメントをお願いします!

ご拝読ありがとうございました。