創作物も生きている。 『SSSS.GRIDMAN』雑感
こんにちは。
こたつの住人こといかまっとです。
『SSSS.GRIDMAN』を全話見終わったので、感想をまとめたいと思います!
ネタバレも含むのでご注意ください。
ーー君を“退屈”から救いにきたんだ
爽やかでアツいOPに心踊る!
OP曲はOxT(オーイシマサヨシ・Tom-H@ck)の「UNION」。
作曲/作詞は「君じゃなきゃダメみたい」「ようこそジャパリパークへ」で有名な大石昌良さんです。
この曲は「何かが始まるぞ!」というワクワク感を高めてくれる、まさにヒーローものに相応しい良曲。
愛用中のアニソン定額聴き放題サービス「アニュータ」でも配信されていたので
即効でマイリストに追加しました。
聞いてみたい方は下のURLから試聴できますよ〜!
OxT「UNION」(TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」OP主題歌) 試聴動画 - YouTube
また、曲に合わせた作画も最高。
話を追うごとにOPカットの意味がわかっていくのにも感動です。
総評。良いアニメだ!!!
ここからは本編の感想を。
この作品とはTV放映後にアマゾンプライムで出会いました。
特に特撮ファンというわけでもなく
原作の『電光超人グリッドマン』も見たことのないブログ主。
話題になっていたから一応見てみるかーくらいの気持ちで再生ボタンをクリック。すると…。
面白すぎてあっという間に時間過ぎた。
テンポよく物語が進むので、
ワクワク感を保ったまま最終話までたどり着きました。
ストーリーは王道で、視聴後には清々しい気持ちになれます。時折挟まる挑戦的な演出や原作ファンをニヤリとさせる仕掛けも、なかなか粋です。
原作の題材を生かしながらも現代的な世界観の中に溶け込ませることで、幅広い世代に愛される作品になっていると思いました。
個人的なこの作品のツボは、
「間の取り方」。
シーンの切り替え、キャラクター同士の会話など。全てではないのですが、独特な間を感じていました。
この「間」が、作品のメリハリを生み出していたように思います。
ヒーローものによくある日常パートでは、会話の間もゆったり。これが、裕太の素直さや立花の優しさなど、キャラクターたちが日常の中で見せる魅力を引き出していました。
また、間をとってギャグのシュールさを際立たせることで、独特な雰囲気を作り出していましたね。この雰囲気、どこかで…。と思い返してみれば、「フリクリ」や「キルラキル」のそれだと気づきました。
オチには感動しました。
実写シーンで示されていたのは、
最後にあかねが現実世界へと戻る姿。
全ては彼女の夢の中の話だったんですね。
すごく印象的だったのは、
夢の中の世界に逃げ込んでいた神様を
現実世界に送り出す六花の姿。
神様である以前に、友人であるあかねと別れたくない気持ちを我慢しているのが伝わってきて、切なかったです。
二人の友情に思わず涙しました。
「私はあかねと一緒にいたい。
どうかこの願いがずっと、
叶いませんように。」
最終話より 宝多立花
物語を作る上で欠かせない、登場人物たち。あかねの世界では文字通りあかねが神さま(=創造主)であり、立花や裕太たちが登場人物でした。
「全員私が好きになるように設定されている」という発言からもわかる通り、登場人物たちの行動はあかねにとって予測の範疇にあるはずのものだった。
しかし、気がついたら思い通りになるはずの登場人物たちが独り歩きし始めて。
ついには敵からあかねを救い、現実世界へと返すため背中を押します。
この流れを見ていて、漫画家や小説家の言う「キャラが勝手に動き始める」ってこういうことなのかな、と思いました。
キャラが勝手に動き始める、生きていると感じる。これは作者のキャラクターへの愛情が深くないと起こらないことだと私は思います。
あかねも立花のことを大切に思っていたのかな。
余談ですが、私も自分で話を書いたり、設定やキャラを作るのが好きです。最終話を見ながら、いつか自分の描いたキャラクターがまるで生きているかの如く独り歩きし、自分の背中を押してくれる日が来るのかなぁ、なんて思ってました。
気がつけばレポート分くらい文章を書いていてびっくり。笑
ここまで読んでくださってありがとうございました!